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『剣遊記超現代編T』

第五章 これからの未来、わかってないけどやめられない。

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 それからさらに、数日が経過。連載の執筆が一応完了したので、元孝治たち四人のスタジオは、本日休業となっていた。

 

 ただし、本日は平日。連載の流れしだいでの休日なのだ。このように休みが日曜祝日とは限らないところが、連載漫画家のつらい一面であろう。

 

 しかもきょうの休みの日に、元孝治たち四人を改めて合コンに誘おうと考えていた和布刈と井堀は、この申し出をやんわりと断られ、そのためにかなり切ない一日となっていた。

 

「ちぇっ! せっかく先生たちとこの前の親睦会のやり直しと写真撮影の慰労も兼ねてしようと思ってたのに、『きょうはどげんしたかて外せん重要なことがあるっちゃけ、ほんなこつごめんなさぁーーい♡』だって、アシスタントはほんとにつれえよなぁ☠」

 

 などと嘆き悲しむ和布刈に、後輩の井堀が背中から声をかけた。ちなみにふたりの現在地は、渋谷の繁華街のド真ん中。

 

「先輩、まあチャンスはまたいくらでもあるんですから、きょうのとこはおれが夜までお付き合いしますよ もしかしたらどっかの店に行ったら、そこでかわいい女の子にアタックできるかもしれませんからねぇ

 

「そうだな✌ 鞘ヶ谷先生たちはあくまでもおれたちの雇用主であって、あんまり一線を越えねえほうがいいだろうな✄」

 

 こうして漫画家の卵ふたりは、このあと一日中連れだって、夜の街を徘徊するのであった。

 

 めでたし、めでたし(?)。


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