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『剣遊記超現代編T』

第五章 これからの未来、わかってないけどやめられない。

     (18)

「で、お姉ちゃんたち、これからどげんすっと?」

 

 ここで急に、涼子が話の方向性を変えた。その瞳はたった今までとは違って、少しだけ真面目で真剣気味となっていた。

 

「どげんすっとって……?」

 

 初めは孝江も、涼子の質問の意味がわからなかった。そこで当たり障りのない返答から。

 

「そりゃ漫画家続けるに決まっとろうも 『ハプニング&パラダイス』も作品としてだいぶ話が安定してきたし、あたしたちこれからが、漫画家としての腕の見せ所やけんね✍

 

 うんうんうんと、孝乃、治花、治代も同感をしてうなずいた。四人の思考は今も一致をする場合が多いので、これも当然と言えるかも。

 

 しかし涼子は頭を横に振った。

 

「違うっちゃよ あたしが言いたいのは、お姉ちゃんたちはこれから先も、四つ子の姉妹でい続けるかってことなの☞

 

「……これから先けぇ……☁」

 

 孝江は絶句した。その代わりでもないが、治花が小さい声でつぶやいた。

 

「……これからもなんも……そもそもなしてあたし……この場では『おれ』にさせてもらうっちゃけど、おれたちがなんで急に性転換ばしたうえ、こげんして四人に分裂したそもそもの原因がまったく不明なんやけ、急にこの先のことば言われたかてぇ……絶対に答えられんばい……♋ 元に戻るっち……有り得るんやろっかねぇ?」

 

 孝乃も続けた。

 

「やけん……ほんなこつ、このままで生きるしかなかっちゃよ 他に答えは無か……☁ もうひとりひとりに人格っちゅうもんが出来上がっとうみたいやけ

 

「そうっちゃねぇ

 

 治代ももはや、うんうんとうなずくだけでいた。


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