前のページへ     トップに戻る     次のページへ


『剣遊記14』

第三章 行け行け! 荒生田和志探検隊。

     (11)

 曰く、記者団に取り囲まれ、夢見心地な孝治と友美。

 

(鞘ヶ谷孝治はん! 浅生友美はん! 今回の地底の湖発見は、どないな経緯で偉業をなされはったんですか!?)

 

 と、某スポーツ新聞などから来た記者団の皆さん――なぜかその先頭を、ここでも二島が演じている。

 

 それは棚に上げて孝治、史上最高の至福気分で、二島の竪琴――ではない。マイクのインタビューに受け答え。

 

(いやあ☆ 地底のモンスター退治にかかっておったら、偶然にもこげなでっかい湖ば発見してしもうたとですよぉ✌ これも日頃からの人徳ってもんやろっかですねぇ

 

 友美にもカメラ(!? 異世界設定を無視してる)のフラッシュが集中。

 

(浅生友美はんも、なんかお言葉をお願いできまへんかいな♪♬)

 

(はい♡ これで日本の大昔の歴史研究の一端に貢献できるやなんて、わたしとしましても大いに光栄っちゅうもんです♡☀)

 

 そこへなぜか急に割り込む、中途半端リーゼントのサングラス😎男。

 

(ゆおーーっし! 孝治ぃっ! こんオレも仲間に入れんしゃーーい♡

 

(うわっち! 先輩っ!)


前のページへ     トップに戻る     次のページへ


(C)2016 Tetsuo Matsumoto, All Rights Reserved.

 

inserted by FC2 system