前のページへ     トップに戻る     次のページへ


『剣遊記13』

第四章 響灘上空三十秒!

     (25)

「相手は少数やあ! 疲れてへたばるまで攻撃の手をゆるめるんやないでぇ!」

 

 桐米良はとにかく、数の有利で戦況を進める考えのようでいた。そのためか、味方がいくらやられたところで、眉ひとつ動じる様子はなし。子分に肉弾攻撃ばかりをけしかけていた。

 

「なんや正体がようわからんのやが、あいつらの気球をブッ壊すんやぁーーっ!」

 

 さらに肉弾攻撃のついでか、今度は秋恵変身の小型飛行船に狙いを戻してくれた。

 

「へい、ボスっ!」

 

 早速何人かがボスの号令に従い、ピンク色の小型飛行船に、短剣を向けて襲撃にかかった。


前のページへ     トップに戻る     次のページへ


(C)2015 Tetsuo Matsumoto, All Rights Reserved.

 

inserted by FC2 system