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『剣遊記 超現代編U』

第二章 性転換娘のいる日常。

     (6)

 おれたち男子生徒は、当たり前ながら教室で着替え。白の体操服姿になって、運動場に集合した。そこへ少し遅れて、校舎の保健室がある方向から、慌てた感じで孝治が走ってきた。

 

「おおーーっ!」

 

 おれも含め、男子生徒の視線が一斉に、孝治ひとりへと集中した。

 

 孝治が着ている体操服は、これも隣りの香蘭女子高から支給された物だろう。白のTシャツ風ジャージに、下には紺色のハーフパンツという、まさにJK御用達の体操スタイルじゃねえか。

 

「お、おれ……ヤローばっかしの男子校で灰色の青春を覚悟してたのに、生きてて良かったぁ〜〜♥☂」

 

 おれの右隣りにいるクラスメートの井堀弘路{いぼり ひろみち}など、感動のあまりか、涙まで流してやがる。

 

「ごめん! 遅くなっちゃって☀」

 

 でもっておれたちの前まで走ってきた孝治が、ピタッとその駆け足を停めた。だがおれたちは、それまでに目撃をしていた。白い体操服の前の部分で出っ張っている(?)孝治のDカップバストが、走っている間中、上下左右に凄まじい弾力でもって揺れ続けていた状態を。

 

 まさにダイナマイト的破壊力! 大袈裟な表現は承知のうえだが、孝治のバストはまさにボヨンボヨンと盛大な擬音を発するかのごとく、凄い空気振動と衝撃波を周辺に振り撒いているのだ。


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