『剣遊記 番外編X』 第三章 巨大怪獣、神戸港に出現! (8) このような調子で、ガストロキングの足の下。公爵の軍隊がほうほうの体で逃走していた。また、この光景を見下ろしながら、尾田岩の甲高い笑い声が、周辺の町々まで木霊した。
「ふぉっふぉっふぉっ☆☆☆ この神戸の街を破壊するのは、ガストロキングの手始めやぁ! 次は大阪、名古屋と続け、お終いは帝都の京都と東京やぁ! この際日本中をブッ壊してやるんやぁーーっ!!!」
怪獣の大暴れによって、神戸の街のあちらこちらから火の手が上がっていた。それらの炎に照らされて、尾田岩の顔面はまさしく、狂気の色に染まりきっていた。
「ふぉっふぉっふぉぉーーっ☆★☆★」
今や史上最大に危ねえヤローである。 (C)2015 Tetsuo Matsumoto, All Rights Reserved. |