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『剣遊記超現代編T』

第二章 男一名イコール美女四名?

     (25)

「すっげぇ〜〜♋」

 

 この元孝治たち四人の武勇伝を、今になって店内から出てきた和布刈が、顔面真っ青になって見つめていた。

 

 こいつはけっきょく、ケンカの席では、なんの役にも立たなかったわけ。逆に両足が、ガクガクと震えているようだ。

 

「せ、先生たちって……こんなに強かったんですか?♋」

 

 その和布刈に、やはりあとから出てきた涼子が、冷やかし調子で答えていた。

 

「実は今まで言わんかったんやけど、おに……お姉ちゃんたちって、これでも高校時代、柔道部に入っとったんよねぇ☻ やけん、きょうみたいな酔っ払い程度の相手やったら、これくらいはまだまだ勝てるくらいの実力はあるっちゃけね✌」

 

「おれ……認識改めよっと……♋♋」

 

 和布刈がゴクリとツバを飲んだ。そのついで、よけいなひと言。

 

「お終いの飛び蹴りって、もう柔道と関係なくね?✄」


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