『剣遊記超現代編T』 第二章 男一名イコール美女四名? (25) 「すっげぇ〜〜♋」
この元孝治たち四人の武勇伝を、今になって店内から出てきた和布刈が、顔面真っ青になって見つめていた。
こいつはけっきょく、ケンカの席では、なんの役にも立たなかったわけ。逆に両足が、ガクガクと震えているようだ。
「せ、先生たちって……こんなに強かったんですか?♋」
その和布刈に、やはりあとから出てきた涼子が、冷やかし調子で答えていた。
「実は今まで言わんかったんやけど、おに……お姉ちゃんたちって、これでも高校時代、柔道部に入っとったんよねぇ☻ やけん、きょうみたいな酔っ払い程度の相手やったら、これくらいはまだまだ勝てるくらいの実力はあるっちゃけね✌」
「おれ……認識改めよっと……♋♋」
和布刈がゴクリとツバを飲んだ。そのついで、よけいなひと言。
「お終いの飛び蹴りって、もう柔道と関係なくね?✄」 (C)2017 Tetsuo Matsumoto, All Rights Reserved. |