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『剣遊記]』

第七章 薔薇の女神、ここに在り。

     (9)

 追伸、それから十月十日{とつきとおか}ののち、律子はまたも、女の子を無事に出産した。

 

 さらにその後も『おめでた』は続くのだが、産まれる子供はなぜか、みんな女の子ばかり。そんな理由で、ひとりでも男の子がほしいと頑張り続けた(?)秀正であった。しかし六人目もついに女の子――をきっかけにして、とうとう断念。打ち止め(?)を宣言した。

 

 つまり和布刈家は男性がひとりに女性が七人という、見事な女性上位の家族構成となったわけ。

 

 秀正曰く、

 

「呪いやぁーーっ☠ これも薔薇の呪いばぁーーい☠」

 

 孝治曰く、

 

「違うって

 

                              剣遊記] 了


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