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『剣遊記番外編U』

第四章 魔剣VSアンデッド軍団!

     (13)

 激闘がここまでド迫力の展開となれば、もう吟遊詩人である二島に出番はなかった。

 

 彼はのちに、板堰守の勇猛果敢なる奮戦ぶりを、日本の各地で次のように歌って語って周ったと言われている。

 

「いやあ、とにかくこの私の長い吟遊詩人人生におきまして、あれほどの戦いようは真にもって、ご拝見をした記憶が他にはございまへんがな☆ なにしろ襲いかかりはるスケルトンを、右に斬っては捨て左に斬っては捨て、なんでっからなぁ♡ あのときの私は、敵方の魔術師を倒すほうに全力を尽くしまひたんやけど、板堰守殿の武勇伝ぶりは、私の尽力を遥か遠くに上回るほどでございましたんやからなぁ♡」


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